万年筆、ランニングコストは安いのでは?

最近、万年筆を使っていて、使い心地の良さをひしひしと感じている。私のような筆圧強めで書いてしまうタイプにとって、滑らかさと適度な硬さ感を両立した書き心地は正直カルチャーショックを受ける程のモノだった。

 

ただ、万年筆は一般的に高いというイメージがあるのも確かだ。確かに一部の高級ブランドは滅茶苦茶高い限定品を出したり、そもそもカタログモデルの時点で高かったりする。

 

然し、現在は100均でもそこそこ書ける万年筆が買える位、敷居が下がってきている。

万年筆において国内3大メーカーの一つに数えられるプラチナ万年筆も、本体とコンバーターの両方を買ってもアマゾンで700円台の「プレピー」を販売しており、安価な万年筆は充実している(プレピーは全世界1000万本突破のベストセラー)。

 

今回は、替え芯やインクの消費に伴うランニングコストをどんぶり勘定で出してみる。筆記距離に関するソースは下に示す。価格はアマゾンを参考にする。相場の中では比較的安めの商品を選ぶ事とする。

これで万年筆が思ったより安ければ、タイトルで述べた自分の予想は正しかった事になる。取り敢えずやってみよう。

 

 

 

鉛筆

1本当たり28円とする。筆記距離は全て使い切った場合で50km(筆圧等の条件あり)。工夫次第でもっと使えるものの、今回は50mmまで使ったら交換することにする。初期の長さを172mmとすると、70.9%分を使用する。すると、1本当たりの筆記距離は35.5kmとなる。

筆記距離1km当たりのコストは0.789円となる。

 

 

シャーペン

替え芯1本当たり2.96円。0.5mmのHBとする。筆記距離は全て使い切った場合で240m。全長60mmとし、55mm使うとする。よって、1本当たりの筆記距離は220mとなる。

筆記距離1km当たりのコストは13.5円となる。

 

 

ボールペン(油性)

替え芯1本当たり50円とする。0.5mmの単色ボールペン用とする。筆記距離は1330mとなる。

筆記距離1km当たりのコストは37.6円となる。

 

 

万年筆

2つのパターンに分けて計算する。又、インクは蒸発したり、ボトルに入っているインク全てを使い切る事が難しい事を考慮し、ボトル内のインクの30%をロスする(多すぎる気がするが)と考えて計算する。万年筆はジャパニーズニブの中字とする。

・70mlのインクボトルで運用する場合

ボトル1本を1100円とする。1.2ml(ロスを考慮すると約1.714ml)で400m書けるとすると、筆記距離1km当たりのコストは67.3円となる。

 

・可能な限り安く収める場合

パイロットが販売する350mlインクボトルを1800円とする。これならば1km当たり22.0円となる。

 

 

これより、筆記距離1km当たりのコストをランキングにすると

1.鉛筆  0.789円/km

2.シャーペン       13.5円/km

3.万年筆(350mlボトル) 22.0円/km

4.ボールペン(油性)   37.6円/km

5.万年筆(70ml ボトル) 67.3円/km

 

色々考え方はあると思うが、私は万年筆はまあまあ健闘した方だと思う。万年筆の良いところは、「インクは安くてもいい」とさえ思えれば、ウォーターマンだろうがカランダッシュだろうが22.0円/km のコストで運用出来るということだ。実用目的であればわざわざ高いインクでなくても良い場合もあるだろうが、そういう時に有利な特徴だ。

 

因みに、私の持つコベントリーに付く互換芯、SK-8はアマゾンでは現在270円程度。SK芯は0.4mmで570m、0.7mmで540mだそうなので、0.8mmのSK-8も同程度である可能性が高い。つまり、約500円/kmである。

 

純正の8513に至っては、415円、500mとすると830円/kmである。万年筆ならかなり高級なインクでも買って楽しめそうな価格感だ。

 

以上より、しっかりしたボールペンの替え芯を買うくらいの気持ちがあれば、万年筆の維持は十分可能だと思う。

 

又、今回取り上げたパイロットの水性染料インクは、安いながらも耐水性がかなり高い。何なら、家にあった油性ボールペンのシグノの方が水に弱そうな程だった。インクの性能に関しても、長年のノウハウによってかなり高いレベルが実現されている。

 

複数人でインクを共有出来る人や沢山書く人等、大容量のインクを持て余さなければ、万年筆のランニングコストは結構安く収まると思う。1本の筆記具を大切に楽しむというのも中々いいのではないかと思う。

 

 

 

 

筆記距離に関するソースはこちら

鉛筆、シャーペンボールペン万年筆

万年筆のみ信頼出来るソースが見つからず・・・。

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