噂のアイリスオーヤマのPCと自宅PCを比較した件

アイリスオーヤマが税抜4万9800円、税込5万4780円のPCを発売した。良くも悪くも注目度が高い機種で、すぐに完売したショップもあったようだ。

 

今回は、吉田製作所さんの動画を参考に、素人なりにこのPCについて調べた。更に、自分が普段使っている、購入価格約2万3000円の中古PCとの比較も行う。

 

 

まず、アイリスオーヤマのPCについて軽くおさらいしておくと、このPCの狙いはGIGAスクール構想を進めている教育現場だ。子供1人にPC1台を与えようとしている国は標準仕様書を作り、各メーカーはこれに(概ね)準拠したPCを作った。然し、この仕様書通りの性能ではかなり厳しいと言わざるを得ないのは明らかだった。

GIGAスクール構想:PC仕様書

 

全ての項目で仕様書以上の性能である必要は無いようだ。事実、アイリスオーヤマのPCはタッチパネル非対応である。

 

OS

まず低スペックに対してOSがキツい。例えば、Chromebookに使用されるChrome OSはLinuxカーネルをベースにしていて軽量だ。スペックが低いならサクサク動くOSが肝要だと思うのだが、Windows 10 Proは業務用のOSだが、そもそもウィンドウズ自体が重い。その上、ストレージ容量を食う。

 

CPU

2016年7月というのは約5年前になる。CPUのスペックは上がる一方で、5年前のCelelonなどロクに動くかもわからない。型番の指定もなくノートPC用であることを考えると、せめてCelelonなら新型の4コアであることくらいは指定すべきかと思う。本来はCore-i3か、RAM8GB以上は欲しいところだが、そうは問屋が卸さない・・・らしい。

 

アイリスオーヤマのPCは4コアのCelelonなのでまだマシ。ネットでセールの情報でも探せれば、実売5万円で新品のi5クラスのPCが買えるので別にお得感は無いが。

 

ストレージ

アプリのデータ容量が大きいこのご時世、やはり64GBは少ないと思う。前述の動画を参照すると、OSのみが入っている状態で残りが35GB程になっていた。

 

メモリ

RAMが4GBというPCは今でも売られているが、Celelonとの組み合わせでは動作が重いのは確かだ。デスクトップPC向けのCPUと比べると、ノートPCのCPUは消費電力等の制約で性能が厳しい。それを考えると8GBは欲しい。事実、家にあるRAM4GBの旧型ノートPCはウェブブラウジングすら厳しい。

 

その他

画面には特に制約はない。しかしこのPCはフルHDの14インチなのでスペックに不満はない。動画では発色が悪いと聞くので余り期待はしない方がいいらしいが。アダプターが必要だし(Type-C接続で給電はできない)、重量1.3kgは今では決して軽い部類ではない。持ち運びは結構嵩張りそう。

 

ドン・キホーテで売られているPCと同じメーカーの工場で作られている可能性が高そう(動画内で具体的な言及アリ)。

 

 

家のノートPCと比較

2014~15年頃に売られていた富士通のLifebook A574Kを使用している。普段使いではそこそこ動くという程度のスペックだ。これを使って低次元の比較をしてみようと思う。

 

大まかなスペックとしてはこんな感じ。

OS:Windows 10 Pro

CPU:Intel Core i5-4310M 2.7GHz 2コア

ストレージ:SSD 256GB 外付けHDD 250GB(中古品に付属)

メモリ:8GB(4GBから増設)

価格:外付けHDD、増設メモリ込みで約23000円

 

 

Cinebench R15でCPUのベンチマークスコアを比較

動画で使用されていたCinebench R15のCPUスコアを比較。

Cinebench R15での測定結果

アイリスオーヤマ:OPENGL 12.30fps CPU 182cb

Lifebook A574K:OPENGL 29.88fps CPU 240cb

 

これを見ると、CPUのパワー差よりもfpsの差が大きかったことに驚く。グラフィックに関する性能が特に厳しいと分かった。それにしても12fpsとは恐れ入った。テスト用の映像自体はPS2のグランツーリスモを思わせるくらいのものだったので尚更だ。

 

 

Performance 10.1でもCPUの性能比較

Performance 10.1で自分のPCのPassmark CPU Markスコアを測定

Passmark CPU Markスコアでも比較しておく。アイリスオーヤマのPCはCelelon N4100である。幾つかのサイトを覗いてみたが、遅くて2200程度、一番速くて2569だった。自分のPCはCore i5-4310Mで、ネット上のスコアでは4925だった。しかし、自分のPCでの実測値は2731.4で半分強しか出ていない。カタログ通りの性能が実使用で出ないのは確かだが、それでも元の性能の高さがあったのでN4100を実測値で上回った。

 

 

ストレージのベンチマークスコアを比較

Crystaldiskmarkで自分のPCのSSDを測定

動画よりアイリスオーヤマPCの数値は一番上の値(SEQ1M Q8T1)で

Read:141.9MB/S 、Write:124.7MB/S

となっている。上の写真より、自分のPCのスピードは約500MB/Sなので、それには大きく及ばない。

 

アイリスオーヤマのPCはeMMCというSDカードを基盤に付けたような簡易的なストレージが採用されている。消費電力が少なく、HDDと比べると読み込み速度も遅くないことがメリットだ。一方で容量が少ないのが弱点となる。ただ、スコアで数値化されると読み込み速度がかなり厳しいことが分かった。

 

 

 

まとめ

スペックについては2万円台の中古PCの方が良さそうだといえる。

 

このスペックの低さを見て、学校のPCは動作が遅いので余り好きではなかったことを思い出す。数年間使うであろうものなので、本来ならもう少し余裕を持ったスペックのものを与えて欲しいと思う。例えばゲーム機は、登場時点では性能面で高いレベルにあるので、発売から8年を経ても一応新作のゲームが動く(描画のクオリティ等は高性能なPCに劣るが)。

 

子供の頃は手当たり次第に動画共有サイト、Flashゲームや編集ソフト等を触ったりしていた。そういう好奇心を満たすような使い方をするには、このPCのスペックは低いと感じる。カクカクの学校のPCで色々するのも楽しかったが、一応あれはデスクトップPCだったことを思うと、ノートPCならもっと厳しそうだ。5万円出させるならもう少し何とかならなかったのか・・・。

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